南牧村で育った藍でシルクのストールを染める!藍の生葉染め

藍染めというと濃紺のイメージがありますが、それだけではありません。
藍の葉を発酵、熟成させてるすくも。この染料で染めると濃い青に染まりますが、生の葉っぱで染めると緑かかったような爽やかな青に染まります。
藍の生葉染めをご紹介します。

藍って?

藍は人類最古の染料と言われ世界各地で使われてきました。日本では奈良時代に伝わったそうです。
一言に藍といっても沢山の種類があり、現在日本ではタデ藍が多く栽培されています。

藍は染料だけでなく、煎じて飲んだり、食べたり様々な活用方法があるのだとか。
植物の白髪染めで有名なヘナと藍を混ぜることでナチュラルに染まるとヘアケアでも人気です。

藍の生葉染めを体験

南牧村で草木染め・織りの工房を営む塩田喜代江先生を講師に藍の生葉染め体験教室を開催しました。
前半は藍について、染めについてなどお話を聞きました。
すくもで染めたものと、生葉で染めたものでは色の違いがあること、刈り取る時期などでも色が変わる事など、同じ色は2度とない染めは一期一会であり、色の出方を想像するのも楽しい工程だと感じました。

後半は庭に出て南牧村で育った藍を刈り取っていきます。

そして次に刈り取った藍を茎と葉っぱに分けていきます。

葉っぱの感触、香り、ただ手を動かすだけでなく、藍を観察しながら作業が進みます。

茎と葉っぱを分けたら、葉っぱだけをジュース状にしていきます。
出来上がった染液には青いフレッシュな香りが!嗅覚を刺激されます!

染液は濃い緑色!さてどんな仕上がりになるのか楽しみです。しばらく染液につけて、その後広げて空気にさらし空気酸化をします。
これを何度か繰り返していきます。どんな色が出るのか楽しみです。


最後に水でしっかりすすいでいきます。

最後に天日干しをして完成です。この日は少し風があったので風を受けて泳いでいるようにも見えます。
夏の空の色。南牧村は滝の村とも呼ばれますが、南牧村の水の色。少し緑かかった青色に染まりました。

藍の生葉染めは藍が元気に育つ夏だけの期間限定の楽しみ方です。薬品など一切つかわず、自宅であるもので染められます。


今回の講座では絹(シルク)の染め方を教えて頂きました。木綿や綿などでは染まらない、染まりにくいという性質があるので染める素材には注意が必要なのだそうです。

染めというとちょっと難しいイメージもありますが、生葉染めは難しい手順はひとつもないので簡単に染められます。初めての方でも簡単に染められるのがいいですよね!



書いた人:百笑 やへぃ